「子どもとアニミズム②」児童発達支援みのり
みのりでは子どもたちの愛らしいアニミズムを最大限に生かしてあそんでいます。
みのりをいつも見守ってくれているピンクのゾウさんは時々子ども達にお願いします。
「寂しいから温かいハートをみんなで一緒に届けてほしい」
そのゾウさんの声を聴き、みのりの子どもたちはハートに見立てた風船をみんなで協力して大切に大切に落とさないように布に乗せ、みんなでその布を持って慎重にゾウさんへ運びます。
「ゆっくりゆっくりゾウさんに運ぶよ」
とてもとても真剣に運びます。
「だってゾウさんが寂しがっているもの。喜ぶゾウさんの声が聴きたい」
子どもたちの顔を見ると使命感であふれています。
時にはゾウさんは「お水が飲みたい」といいます。
水に見立てたお手玉を背中に乗せ、ゆっくりゆっくりウマ歩きで運びます。
ゆっくりゆっくりのウマ歩きはとても大変です。
時には落としてしまうこともあります。
でも大丈夫!ゾウさんは待っています。
みんなが運んでくれるのを待っています。
子どもたちはあきらめず、ゆっくりとゾウさんに水を運びます。
お水をたくさん運んでもらってゾウさんは大喜びします。
運び終わった後の子どもたちのいい笑顔 そして、私達スタッフが大切にしているのはこの笑顔
みのりの子どもたちの笑顔を見ていると、乳幼児期のアニミズムはただ単に幼稚だから、未発達だから、自己中心性の世界にいるからといった側面だけでの見方は安易ではないかと思います。
乳幼児期のアニミズムとは乳幼児期に非認知スキルを獲得するのに必要な幼い子どもの優れた能力なのではないかと思わずにいられません。
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