「エレベーター記念日」放課後等デイサービスみのりⅡ
先日、ある子にひとつの記念日ができました。
一人でエレベーターに乗る勇気が持てなかったその子にとって、療育室へ来る前のエレベーターはまず第一に克服しなければならない大きな関門でした。
はじめはスタッフと一緒乗ることを数カ月。
次はスタッフと競争という設定で、彼はエレベーター、スタッフは階段をダッシュ!!…
「競争は面白そう。それなら一人でもがんばれそう!」と言って、少しずつ一人で乗る経験を積んでいきました。
そしてある時、スタッフから彼へ「次から一人で乗れそうだと思ったら、インターホンで教えてね。」と伝えました。
次の来所時、「やっぱりまだ無理ー」と言う彼。
「わかったー、大丈夫大丈夫、自分のペースで大丈夫だからね。」
そして2度目の来所日、インターホンから「今日は一人で乗ってみます!」の声が。
「おお!じゃあ待ってるね!」
少し心配でエレベーターの前まで行くと、緊張した面持ちのその子を乗せたエレベーターが到着しました。
スタッフを見るなり笑顔に。療育室に着くと、他のスタッフも「がんばったねー!」と声をかけてくれました。
すると恥ずかしいような誇らしいような、とってもいい表情。
彼の口から「わ〜なんか達成感があるなー!」と、うれしいコメントが聞けました。
怖いことに向き合い、見事に克服したその子へ、心からの拍手を送りたいです。
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