『時には子どもの目線になってみる』放課後等デイサービスみのりⅡ

ある日、教室の中を小さな小さな白い虫が歩いているのを児童の一人が発見しました。 

「あ、なんかいる!」と声をあげると、一緒のグループで学習していた子も覗き込み、私も一緒になってその虫の動向を見守りました。 

「先生、これ何?」 

「アリ?」 

「アリは足が6本だよ。この虫には足は何本ある?」 

「1234・・・ 8本??」 

「そうそう!8本足ということは…これはクモだね。」 

「クモ〜!?」 そんな会話をしながら、子どもたちは好奇心に満ちた表情でクモを見つめ続けました。 

凸凹を乗り越え一生懸命歩く小さな小さな白いクモ。 

「このクモどうしよう」 

「殺すの〜?」 

「それはダメ!」 

「じゃあ外に逃がしてあげようか」 

こうしてクモの救出作戦が始まりました。 

鉛筆や紙に乗せようと指示を出し合ったり、潰してしまわないように優しく持ち上げたり、そしてなんとか窓から外に逃すことに成功。 

スタッフの私も子どもたちと一緒になって、本気でクモの救出作戦に加わりました。 

こんな風に時には大人の側が子どものたちと同じ目線になって一緒に楽しむことも大切なのかもしれません。 

ほんの数分のことでしたが、子どもたちの真剣な眼差しと、好奇心と、小さな生き物への優しさに触れられた素敵な出来事でした。

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