送迎について

当法人の事業所には送迎がありません。

送迎があると便利ですよね。

そう思います。

でも、うちではやりません。

なぜでしょう。

いくつか理由があります。

①子どもたちの経験するチャンスを。

 子どもたちは日々の生活の中で学び、経験し、成長していきます。

 地下鉄に乗る経験、路線バスに乗る経験、自転車で通う経験。

 すべてがとても大切な経験です。

 当法人に通う子どもたちは比較的長い期間通うことが多いです。

 その長い期間の中で、地下鉄に乗るスキル、路線バスに乗るスキルを身に着けていくのです。

 社会に出た時に、送迎がないとどこにもいけない!って気付きます。。。

②親と子の時間を大切に

 子どもでいる期間はあっという間に過ぎ去っていきます。

 何気ない会話、教室に通う道中の寄り道、すべてが思い出になります。

③直接、その日の事をお伝えする。

 その日のことは、その日のうちに。

 面と向かって報告したいです。

 かかわり教室では、療育終了後に報告する時間を設けています。

④職員の事務時間を確保したい。

 ここからはこちらの話です。でも、知っていてほしいのであえて書きます。

 療育が始まる前、療育が終わったあと送迎に行くと、いつ事務などの仕事をするのでしょう。

 私達の事務や仕事はたとえば下記のようなものがあります。

 ・その日のそれぞれの子の記録

 ・業務日誌

 ・児童発達支援計画・放課後等デイサービス計画の作成

 ・アセスメントの解釈

 ・検査等の報告書作成 

 ・面談

 ・相談

 ・学校訪問、幼稚園・保育園訪問

 ・ケース会議

 ・その他

 これらの事務を時間内にしなくてはいけません。

 当然、子どもがいるとき時にはなかなかできません。

正直、送迎をしながらこれらをきちんとしようと思ったら、どこかで調整しないといけません。

それが子どもたちへの療育の場面でないことを祈ります・・・。


当然、家庭の状況や子どもの状況で送迎が必要な環境があるのは、理解しています。

必要な状況であれば、送迎を使ったほうがいいと思います。

ただ、通所する施設を送迎の有り無し、便利かどうかで選ぶのだけはやめて下さい。


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