『こどものネット依存・ゲーム障害について』放課後等デイサービスみのりⅡ

先日、題名にあげた内容の勉強会がオンラインでありました。

ときわ病院の館農先生が今、特に問題となっているゲームの特徴や他の国との比較など様々なデータを示して説明してくれました。 

 ☆以下に「子どもをネット依存・ゲーム障害から救うために」と先生がまとめられていたポイントを解説こみでご紹介します。 

①とりひき・かけひきはあまりうまくいかない  

~1時間だけという約束を守ったら、欲しかったものを買ってあげる等は1,2回は効果あるようですが、結局要求がエスカレートしたり、目的(ゲームをする)ためには手段をえらばず!となったりするのでうまくいかなくなることが多いそうです。 

②きぜんとした態度・一貫性を持つ  ~昨日はダメって言ったけれど、今日はもう疲れてるからいいか~多めに見よう…などは子供にとっては、基準がぐらつきますのでかえって子供のためにはならないそうです。 

③浮き沈みに一喜一憂しない ~昨日は10時には寝ていたのに何で今日は夜中までゲームやってるの!?など、一日一日ジェットコースターみたいな状態に付き合っているととても疲れますよね。全体的な進む方向に向かって、細かいデータにいちいち落ち込まないほうがいいようです。 

④1人で対処しない  ~家庭外には秘密にしておきたい部分もあるでしょうが、一人で抱え込むと精神的にもきつすぎるでしょう。周囲にいる信頼できる人を選んだり(もちろんかかわり教室も選択肢にいれてくださいね!)学校のカウンセラーさんなどに繋がったりして、小出しにとか、自分の辛さや心配を吐き出してつながっておくといいと思います。相手は気にかけ続けますから。 

⑤アイメッセージで伝える  ~英語の I を主語にするという発想ですね。「あなたが困るでしょ」ではなく「私はあなたを心配しているの」とか、「私はあなたと一緒に今日は出かけたいわ」など。あまり押し付けにならないように、が難しいですが。 

⑥家族で対応を統一する  ~これは重要ですね!ご両親いらしてそれぞれの価値感が違うというのは多様性があっていいこともありますが、問題に対処するときに、お母さんは厳しいけれど、お父さんだけなら、あまあまで何時間でもゲームさせてくれる、となれば、憎まれ役はお母さんだけとなり、そんなのお母さんにしたら、やってられませんよ!ほら、『泣いた赤鬼』でも最後には青鬼はいたたまれなくなって村を去ってしまったじゃないですか。であれば、あれはいい対処法ではなかったってことでしょう。 

 以上、館農先生からのアドバイスを紹介しました。

おそらくご家庭によって事情は様々でしょうから、これは無理とか、もうやってしまってるし、とか、あることでしょう。

大切なことはどんどんご自分やお子さんを追い込みすぎて出口なしにならないように、どこかに、誰かにつながることだと思います。 

 松場

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