『メタ認知』放課後等デイサービスみのりⅡ

先日、認知心理学の講習を受けてきました(北海道教育大、吉野巌先生)。  

講習のメインは「メタ認知」について。  

「メタ」とは「上位」と言う意味で、「上位の認知」、つまり「客観的な認知」「頭の中にいる客観的なもう一人の自分」。

自分自身を振り返ったり、律したり、ツッコミを入れたり、先生の役割を果たすもう一人の自分…のことなのだそうです。  

そして、子どもから大人まで、このメタ認知を育むことで、失敗から学ぶ姿勢を身につけたり、次に繋げる手だてを自分で見つけられるようになったり、問題に正面から向き合えたり、物事に見通しを持てたりする能力が備わるのだそうです。  

子どものメタ認知を育てるには、まず周りの大人がメタ認知的声かけをすること、そして子ども本人にも頭の中に先生がいることを伝え、問題を解く中で自問自答する練習をするのが良いのだとか。

これには客観的な研究結果が示され、一定の成果が報告されていました。  

ここで紹介されていた声かけは、私たちがいつも療育の中で子どもたちに投げかけている言葉にとてもよく似ていました。  

失敗を責めることはせず、「どうしたら成功しそうかな」「ここに気を付けたら次は大丈夫そうだね」、原因を一緒に考え、アドバイスし、一緒に次に向かって歩みだす、「また失敗しても大丈夫、次に生かす方法を一緒に見つけよう。」… そんな声かけ。  

いずれ子どもたち自身の中にメタ認知が育まれ、ゆっくりでもいいから自立に向かって歩んでいけるよう、引き続き、寄り添い、サポートしていけたらと改めて感じた講習でした。

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