『漢字と言葉の世界をつなげる』放課後等デイサービスみのりⅡ
つまづきやすい学習の一つに漢字の“書き”があります。
よくある取り組みとしては反復練習が一般的ですが、結局のところ定着に繋がらないことも。
そんなとき、この子にはどんなアプローチが一番合ってるかな?と個々の様子を見ていきます。
漢字の形がどう見えてる?
記号のような認識?
文字としての認識?
部首の意味を知ってるかな?
漢字から言葉をイメージできてる?
などなど…
先日、漢字の書きが苦手なある子に簡単な漢字をぬり絵にしたものを渡してみました。
読み方と意味を確認し、あとは自由に色を塗るだけ。
すると、なんとなく不安げに読んでいた「雨」という漢字にはとても豊かでみずみずしい雨の色が塗られました。
色を塗り終えた子にもう一度読んでもらったら、前よりもはっきりとした口調で「あめ」と答えてくれました。
一人一人その認識方法は様々。
たかが文字ですが、そこに色や風景や音やにおいを結び付けることで、それが“その子の言葉”として動き出すこともあると思います。
彼らにとって、“漢字”がもっと生き生きとした“言葉”になってくれたら、彼らの言葉や心の世界もより豊かに広がってくれるのではないかなと思います。
そのためのきっかけをこれからもたくさん作っていけたらと思うのです。
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