「やる気スイッチ①」放課後等デイサービスminori.lab

課題を早く終わらせたくて、いつも文字を乱雑に書いてしまうAくん。 

本当はきちんと書くことができるけど、彼にとっては面倒で、どうでもいいことのようです。 

3月のある日、とてもていねいに文字を書いているので、「今日の字は、とてもきれいだね。」 と褒めると、「ぼくは、字をきちんと書くことにしたんだ。」 と真面目な顔つきで答えてくれました。 

理由を尋ねると、「○○くんは、字がすごく上手なんだ。ぼくもその人みたいになりたいんだ。」 と背筋を伸ばして言いました。 

1か月が過ぎても、Aくんは「きれいな文字を書きたい」という思いを持ち続け、ゆっくりとていねいに鉛筆を動かしています。 

そして、苦手だった読解問題にもじっくりと落ち着いて取り組めるようになりました。 

なりたい自分になる! 誰かに言われたからではなく、自分自身で決めたことだから、そこに向かうエネルギーは絶大です。 

私たち大人の役目は、「字をていねいに書きなさい。」と言うことではなく、きれいな文字の素晴しさに気づかせることなのだと改めて考えさせられました。

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