「勝ち負け」児童発達支援事業みのり
先日、Aくんとスタッフで魚釣りをしました。
「たくさん釣った方が勝ちね。よ~いどん!」そう提案したのはAくん。
Aくんが勝ち、次はスタッフが勝ち、 またAくんが勝ち、スタッフが勝ち… Aくん、焦っています。
口がへの字に曲がっています。
「はい、ぼくの勝ち~」 魚の数はスタッフの方が多いのになぜか?
実は魚の裏には数字が書いてあって、それを足して勝ち負けを決めていたのです。
でも、いつのまにルール変更?? これは確認が必要です。
「釣った魚の数じゃなくて、数字を足すルールに変わったの?」
「うん、さっき変わったよ」
「でも教えてくれないとわからないな。Aくんしか知らないルールだと楽しく遊べないよ」
「どうして?先生、さっき勝ったじゃん」
「今はルールのお話だね。みんなで遊ぶ時にはみんなが同じルールで遊ぶんだ。もしルールを変えるなら、みんなで決めなきゃいけないんだよ」
「だってぼく、勝ちたいんだもん…」
何とかして勝ちたかったAくんの苦肉の策がルール変更だったのでしょう。
勝ちたいと思う事は大事。
ですが、いつも一番というわけにはいきません。
仲良く遊ぶために、どうするのか。 負けた後、どうするのか。
Aくんと一緒に折り合いのつけ方を考えていきたいと思います。
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