「他者の立場になって考える」放課後等デイサービスみのりⅡ
「他者の立場になって考える」というソーシャルスキルの練習として、架空の事例を提示しました。
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Aさんは先月、Bさんから「今度、一緒に遊ぼう」と言われました。
それ以来、Bさんと普通にあいさつや会話はするけれど、Bさんから遊びに誘ってくれません。
Aさんは、「いつ誘ってくれるんだろう」とずっと気になっています。
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このAさんは、どんな気持ちになっているでしょうか。
Bさんには、何か事情があるのでしょうか。
まずは、Aさんの立場になって考えてもらいました。
子どもたちから出てきた回答は、
「気にかかっている」「そわそわする」
「後で聞いてみようかな」
「何かしてしまったのかと心配になっている」
「不安」「悲しい」「ショック」
「一緒に遊びたくなくなったんじゃないかと思う」
「今度っていつだよという怒り」
「不信感を抱いている」
「疑い」「裏切り?」
などでした。
どこか受け身なAさんから見ると、Bさんの言動は、何かの仕打ちか裏切りのようにも感じられるかもしれませんね。
次に、Bさんの立場になって考えてもらうと、
「以前誘ったときに来てくれなかった」
「一緒に遊びたくなさそうに見えた」
「めんどくさくなった」
「嫌いになった」
「誘われるのを待ってる」
「聞いていいかわからない」
「用事がある」「忙しい」
「忘れている」「タイミングが合わない」
といったような回答がありました。
みんなそれぞれ、Bさんにも都合や思いがあるということを考えることができていたと思います。
今回は、Bさんの言動について、社交辞令という概念を用いながら説明することを試みました。
「何それ?」「聞いたことない」という子も多いので、具体例を挙げながらお話しましたが、子どもたちからは「よくわかりませんでした」「少しはわかりました。けれども、すっきりできませんでした」という感想も聞かれました。
もっとうまく説明できたらなぁといつも思います。
ただ、社交辞令は難しい事ですし、これからいろいろな経験をして少しずつわかっていければ良いので大丈夫ですよ。
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